PerlフレームワークCatalyst完全入門 レビュー
初見
値段の割には、ちょっと(厚みが)薄いかなーという印象。
本の概要
まずはCatalystとは、というところから入っていって
Catalystの基本概要、コンテキストオブジェクトの説明、
それからビュー/モデル/コントローラの開発手法、
使えるプラグインの紹介、テスト、デプロイという流れになっています。
まず個人的にびっくりしたのは4章ビューと5章モデルのページ量。
この二つだけで3分の1くらい占めてますw
ビュー/モデルと言うか、TTとDBICの使い方/機能紹介ですね。
特にTTの機能については、自分が8割くらいは知らない機能でした。
これだけ多機能であればそりゃ重くもなりますね。
モデルについても使い方はもちろん、Catalystとモデルの切り離し方法など
モダンなCatalystの構成方法などにも言及しています。
全体的な感想
一つ一つ例にとりながら非常に丁寧に説明していて
とても楽しく勉強できました。
CatalystはチュートリアルやWebで勉強していたつもりですが、
本当に勉強になる事だらけでした。
このように実装例を取り入れながら機能を説明してもらうと
とてもわかりやすいですね。
Catalystのcpanチュートリアル*1はとてもよく出来ていて、
さらにサンプルも付いているのでこれで十分じゃない?という方もいると思いますし、
Webにも情報はゴロゴロ転がっています。
しかしチュートリアルは英語ですし、あくまでチュートリアルなのでかゆいところにまで手が届いていません。
またWeb上の情報はどれが使える情報か*2を判断しなければなりませんし
ところどころに散らばっていて探すのも大変です。
そういったことを考えるとこの本はまさしく
Catalystの教科書
として使える本ではないでしょうか*3。
決してPerl初心者向けではないですが、
これからWebアプリケーションを始めたい人、
多言語でWebアプリケーション作ったことあるけどperlワカンネ、という人には
最適な本ではないでしょうか。
その分、中級者以上の方には物足りないかもしれませんが。
ちょっと不満な点
Plack/PSGIという単語が一つも出てきてないのはどうかなーと思ってしまった。
なぜ、デプロイがmod_perlなのかな?*4
トレンドはCatalystをStarmanで立ち上げてWebサーバのリバースプロキシじゃないのかー!?
…と勝手に想像してみる。
実際のところは知りません><
そんな事を言っていても
Catalyst覚えたい方にはオススメです!